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さちくま。の部屋

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現代版湯治/泉質別温泉リスト

「ヨミー」より抜粋


 現代版湯治のコツ

現代人に勧めるのは病気を未然に防ぐ療養型湯治です。3~4泊、無理なら1泊でもそれなりの効果はあります。
但し、療養に向くところを選び、過ごし方を工夫することが大切です。
宴会料理をおなかいっぱい食べて騒ぐのは逆効果。
現代版湯治のポイントは三浴、つまり温泉浴・空気浴・日光浴です。
よい泉質の温泉に1日1~3回つかり、寝る時間以外はできるだけ外の空気にふれるようにする。
冬でも外に出ると慣例刺激を受け、免疫力やホルモンの分泌がアップするので、とにかく外を歩くことが大切です。
薬と同じで効果が高ければ副作用もあるということなので、回数も時間も入りすぎは危険です。
どんな人でも共通する入り方として重要なのは十分なかけ湯。マナーとしても健康面からも大切です。
体の先端から徐々に中心へ。
最後に頭から10杯から20杯かけると立ちくらみが防げます。とくに冬や高温の温泉の場合は事故を防ぐ上で不可欠だそうです。
湯舟に入ったら、半身よくで体を慣らしましょう。
浴槽の縁に頭をかけて浮いた姿勢ではいる「寝湯」は負担がかからない方法です。
汗ばんだら浴槽から出て休み、また入る。それもせいぜい3回まで。あがるときは、シャワーなどで温泉成分を洗い流さないようにしましょう。
お風呂上りの水分補給も。飲泉など。

  ☆泉質別温泉リスト☆

<泉質>:単純温泉

<特徴>:泉温が25℃以上で、含まれる成分が薄く、無色透明無臭のものが多い。肌触りが柔らかい泉質なので、入り心地がよく、高齢者や肌が弱い人などにも適している。

<効果・効能>:泉質にくせがなく、刺激が少ないことから利用範囲が広い。病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養によい。


<泉質>:二酸化炭素泉(炭酸泉)

<特徴>:炭酸ガスの小気泡が肌につく湯で「泡の湯」とも呼ばれる。炭酸ガスは高温になると溶解度が減るため低温泉が多い。飲用するとサイダーのような清涼感がある泉質。

<効果・効能>:炭酸ガスは、毛細血管を拡張させ、血圧の降下作用がある。飲泉は胃腸の運動を高め、慢性消化器疾患や慢性便秘症に効果的。下痢のときは飲泉を避けたほうがよい。


<泉質>:炭酸水素塩泉(重炭酸土類泉・重曹泉)

<特徴>:アルカリ性の湯が皮膚の角質層を軟化させ、皮膚を乳化させるので、肌がなめらかになり、「美肌の湯」と呼ばれる。入浴後水分の発散が盛んとなり、冷感を覚えるため「冷の湯」とも言われるものもある。

<効果・効能>:美肌効果に加え、切り傷、慢性皮膚疾患にも効く。飲泉は慢性消化器疾患、糖尿病、痛風、肝疾患に効果がある。腎臓病、高血圧症などの人は飲泉の際、注意が必要。


<泉質>:塩化物泉(食塩泉)

<特徴>:なめると塩味がする。入浴後は肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぎ、保温効果が高いことから「熱の湯」とも呼ばれ、湯冷めしにくいのが特徴。

<効果・効能>:切り傷、火傷、慢性皮膚疾患、虚弱児童、慢性婦人疾患に効果がある。飲泉は胃腸の消化液分泌が促進し、慢性消化器疾患、慢性便秘症などに効果的。腎臓病、高血圧症などの人は飲泉を避けたほうがよい。


<泉質>:硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・正苦味泉)

<特徴>:以前はカルシウムを含む石膏泉、ナトリウムを含む芒硝泉、マグネシウムを含む正苦味泉に分類されていた。傷の回復に効果があることから「傷の湯」と呼ばれる。

<効果・効能>:3種とも動脈硬化症や切り傷、やけど、慢性皮膚疾患に効果がある。飲泉は慢性胆のう炎、胆石症、慢性便秘症などに効果的。下痢のときの飲泉は避けたほうがよい。


<泉質>:含鉄泉(鉄泉・炭酸鉄泉・緑ばん泉)

<特徴>:湧き出したときは無色透明だが空気に触れると鉄分が酸化して茶褐色になる泉質。酸化は含鉄泉の老化現象なので、療養する場合はなるべく源泉近くの温泉を利用するほうがよい。

<効果・効能>:入浴は月経障害に効き目がある。飲泉すると鉄分が胃腸の粘膜から体の中に吸収されるので、貧血症に効果的。飲泉は湧き出したばかりの新しい透明な湯を飲んだほうがよい。


<泉質>:硫黄泉(硫化水素泉)

<特徴>:硫化水素を含む場合、ゆで卵が腐ったような特有のにおいがし、中毒にならないように換気が必要。湧き出したときは透明だが、空気に触れると黄白色の硫黄の沈殿ができる。火山帯に多い泉質。

<効果・効能>:慢性皮膚疾患、または糖尿病、慢性婦人疾患に効果がある。刺激が強い泉質なので湯あたりやかぶれに注意。飲泉は痛風、慢性便秘症に効き目がある。下痢のときは飲泉は避けたほうがよい。


<泉質>:酸性泉(明ばん泉)

<特徴>:口に含むと酸味がある泉質。湯が肌にしみるような刺激があるため、肌の弱い人や粘膜が過敏な人は避けたほうがよい。入浴後、真水で流せば湯ただれも防げる。

<効果・効能>:殺菌力がとても高いので、慢性皮膚疾患に効き目がある。飲泉は慢性消化器疾患に効果的。


<泉質>:放射能泉

<特徴>:一般的にラジウム温泉などと呼ばれている。放射能というと人体に悪影響を及ぼすと考えがちだが、微量ならば人体によい影響を与えることが実証されている。

<効果・効能>:動脈硬化症、高血圧症、慢性皮膚疾患、慢性婦人疾患に効果がある。飲泉で痛風、慢性消化器疾患、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛に効き目がある。


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